みどころクラスでサッカーをやってる子は1人。最初、他の児童は「びみょ〜」とか言って全然乗り気ではない。 世代というか、冷めているというか…。 北澤の現役時代のプレーを見たことのない子供たちだから仕方ないかとも思うんだけど。 私が思っているよりも「サッカー文化」ってのは根付いてないのかもしれない。
今回、北澤さんが授業で伝えたいことは、「考えることの大切さ」子ども達は、北澤さんが考案した「ハンドサッカーゲーム」に挑戦。ただ、プレーを楽しむだけではなく、勝つために自分たちの試合のビデオを観て、考えて分析。作戦を建てます。しかし、いざ、それを実行するとなると難しいことに子ども達は気が付き、悪戦苦闘。さて、子ども達は、頭を使って、勝利を勝ち取る事が出来るのでしょうか?
ハンドサッカーは簡単に言うと、ボールを足で蹴るのを手で転がす。必ずワンバウンド以上しなければならない。オフサイドはない。というルール。 クラスは6チームに分けて2日で2回のトーナメント戦を実施。
1日目は純粋に運動能力が高い児童がいるチームが勝利する。 その後、各チーム自分たちのゲームを分析して作戦を立てる。 これが面白い。
ゾーンディフェンスのチーム。1人ゴール前に残してカウンター攻撃のチーム。トライアングルを作ってのパスを回すチーム。 それぞれ子供たちが自主的に考えた作戦。子供たちの発想の自由さ、豊かさに驚いた。
2日目、それぞれのチームが自分たちで考えた作戦によってゲームをしていく。トーナメント戦。
ここで、トライアングルパスを考え出したチームが更に進化させている。今までは3人で三角形を作ってパスを回していたが、それを進化させて4人で常に2つの三角形を作ってパスの出しどころを増やし、パスを回すという方法。 常に自分と味方のポジションを考えながら移動する。 これが1日で考え付くのか…。
時間があれば2日目はリーグ戦にしたら面白かっただろうなぁ。 試合数が多ければ、それだけ自分たちの作戦になじんでゲームがもっと面白くなっただろうに。
常に考える。考えて行動する。 壁にぶつかった時、どうしてこうなったんだろう?こうなった場合、どうすれば打開できるだろう? 自己分析すれば乗り越えられる。
そうやって乗り越えた北澤の「ダイナモ」と呼ばれた所以がここにあるわけだなぁ、と彼の現役時代を独りで懐かしんでみたり。 結局、センスと体格だけじゃない「頭を使って考えろ」という事だが、どんな職業でもどんな人にでも当てはまるんだろうな、とつくづく思ってみた。
[参照リンク]
・課外授業〜ようこそ先輩〜:NHK
下位に沈んだチームほど、口惜しさから作戦に熱が入って、次の試合で勝てないにしてもやることが変わっていたのは授業だなと感じていました。
それと同時に、作戦は考えたんだけど、実際に動くとそれどころではないといった正直な意見もあったりしたのには、そうそうと頷いていました。
作戦を自分たちで考えているところがすごいなぁ、と思いました。「悔しさ」ってバネになりますねぇ。
>>実際に動くと
その通りですよね。1日や2日でなんとかなるようなら、色々苦労はしないというか(笑)