札幌、累積赤字が過去最高の30億円 (nikkansports.com)
フリューゲルス・平塚(現湘南)……鳥栖・水戸・甲府・神戸…経営が苦しくてチーム存続の危機、親会社の変更、あるいはチームが無くなったという事を二度と起こさないために。何をするべきか。
□情報公開を!
フリューゲルス・神戸の場合、結果は違うがサポータや外部にはほとんど「危機」の情報が出ていなかったと記憶している。いきなりチームからの発表で知らされた。チーム側も「サポータに騒がれたくない」という思いもあったのかもしれない。
しかし、それはチームを支えているサポータに対して失礼ではないか?チームにとっては、サポータはただの客なのか?共に歩んでいく仲間でありたいと思うのは、こちらの勝手な思い入れだろうか。
確かにサポータは、チームを見限ることもできる。チームを運営している人たちはそれはできない。熱意だけでは解決できないこともあることは知っている。が、サポータにとって応援するチームは子供であり、友人であり、そんな特別なものだという事をチームにも理解してほしいと思う。
□情報を探そう
Jリーグ公式で公開している「
クラブ別借入金規模分布表」(2002年度実績)
これだけで全てを語ることはできないが、欄外の1行に目を転じてみる。
無借金クラブ(北から):仙台、山形、鹿島、浦和、大宮、F東京、川崎F、湘南、磐田、名古屋、広島、福岡
クラブの状態を見るうえで、重要な1行ではないだろうか?
この12チームの中でも、それぞれ状態は違うだろう。「ギリギリ」なチームもあるし「裕福」なチームもあるだろう。しかし、少なくてもJリーグ全28チームの中でこの12チームは、経営的に「今は」問題はないだろう。
今回のこの札幌の記事は、株主総会後に記者会見を行った為に表に出たと想像するが、通常は株主のみ知りえる情報だろう。 各チームの株主に情報を流せとは言えないが、Jリーグがもっと情報をオープンにしてくれないだろうか。
□サポータも一緒に
チームの努力をサポータが理解しなければならないと思う。そして、サポータも一緒に努力しよう。
身の丈にあった経営。それをサポータも理解しなくてはならないし、選手やチームの成績だけではなく経営も応援しよう。ささやかなものでもいい、グッズを買ったり、チケットを買うことで貢献できる。
ボランティアも大きな力だろう。チームで募集してなくても「押しかけボランティア」だってできる。はじめから無理だと思わずに、積極的にアプローチをしていけばチームも理解してくれるかもしれない。練習場や、競技場で試合後のゴミ拾いの手伝いなど、ちょっとしたことから始めるのもいいだろう。
小さなことでも、続けていけばチームの出費を抑えることができるかもしれない。
そして、チームのビジョンを理解し、長いスパンでのチームの成長を見守るのもサポータの醍醐味の一つだと思う。
ヨーロッパのクラブチームのように、100年も続くチームになって「親子3代サポータです」とか「2000年の頃は…」とか、そういう話が笑ってできるような未来を夢見ている。